2020年3月にデビューした 「BJ SNIPER 落し込みMH-40UM・R」 は現在私の主力の目印竿になっています。今年好調な落し込み釣りの状況も手伝って、
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5月頃から今までにゴーマルオーバーを50枚近く釣り上げ、限界近くでの性能データが蓄積されたのを機に今回はこのロッドにスポットを当て、特徴や活用法についてご紹介したいと思います。

プロローグ 

 2020年春にBJ SNIPER 落し込みシリーズが一新されるということで、2019年の晩夏頃よりテストを重ねてきました。私の担当したテストロッドはストラクチャー向けのHタイプであり、テスト期間中から目印竿ではスタンダード調子であるMHタイプがどんな竿になるのか気になっていたのも事実です。

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 さっそく5月頃からMHタイプでの実釣を開始!はじめて手にした時、Hタイプに慣れた私には一見華奢な感じは否めませんでしたが、使い続けていく内に目印竿の“あるべき姿”というものが見えてきました。それでは次からはこのロッドの特徴を見ていきましょう。


まずは穂先に注目!

 

  BJ SNIPERシリーズ初搭載となるメガトップは高感度&高強度のカーボンソリッド穂先。繊維と樹脂が均一に分散するカーボンソリッドであり、どの方向にも同様の曲がりを見せる。更に通常のカーボンソリッドに比べて強度が飛躍的に向上。これにより細径で柔軟、ハイテーパーな穂先を作ることが可能。カーボン素材特有の手に響く感度はもとより、穂先に表れる視覚的感度も大幅に向上しています。
 落し込み釣りでは風に向かったり追い風になったり、はたまた潮流の関係で右を向いたり左を向いたりと立ち位置やラインメンディングによるロッドの角度が多種多様です。そんな状況下ではメガトップの「どの方向にも同様の曲り」というのが、アタリを取るポジションに制約がなく、釣り人側に大きなアドバンテージとなる待望の穂先性能と考えます。

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 また、細径で柔軟なハイテーパーの穂先は聞きアワセ時のバイト感覚や目印を沈めきった深タナでのラインの止めや微妙な引き込みのアタリを穂先先端部が見事に表現し、「アタリ」の情報を手感度&視覚感度の両方で確認できるので精度の高い攻めが可能になっています。


一新されたブランク“HVFナノプラス”

  

 竿の種類ごとに、適した「カーボンテクノロジー」があります。例えば、軽さと感度、高弾性の張りを重視する鮎竿には『Z-SVF』や『S−SVF』、渓流竿やへら竿には『S-SVF』、力強さと感度が必要なブラックバスなどのルアーフィッシングには『SVF』や『HVF』、しなやかな曲がりや粘りが求められる磯釣りや船釣りには『HVF』といったように。ここで挙げたのは一つの例で、それぞれの用途によってカーボンとレジンの量を調整することで、さらに細かい設定が行われていく。各ジャンルを楽しむ釣り人が欲しい「カーボンテクノロジー」をDAIWAは適材適所に採用しています。

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 そして、今回もうひとつ初搭載されたのが『HVFナノプラス』のブランクです。このブランクは東レ(株)ナノアロイ®テクノロジーをダイワ独自の製法で組み合わせることで、従来のHVFカーボンよりレジン(接着樹脂)を減らし、さらなる高強度化・軽量化を可能としており、私もはじめて手に取った瞬間「軽い」と感じたのを今でも記憶しているしだいです。そして強度が上がることのより細身化を実現しており、風に向かうことの多い落し込み釣りでは細身のブランクは風の影響を受けにくいので操作性が向上しています。

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 特筆すべき点では今回のブランクはとにかく曲りにおけるパワーやトルクの出方がマイルドかつフラットなので、ファイト中の魚の挙動が把握しやすく、ラインの限界も余裕をもって察知して対処できるのでバラシを減らすのに大きく貢献しています。


実釣で際立つ充実のスペック!

  

◇リール固定力、グリップ力大幅機能アップしたダウンロックのエアセンサーシートを採用
◇ 50cmマルチレングス採用し、ランガン時や干満よる異なるシチュエーションでも柔軟に対応が可能
◇軽量でライン放出をスムーズにする大型Uガイド搭載(#1~#3)
◇元ガイドは堤防角に引掛りにくい逆付けLCガイド(#4~#5)
◇EVA着脱タイプ肘当て:不意の大物にも肘が滑らず安心して操作が可能(オプション)

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 特に元竿のガイド位置ですが、従来のロッドではリール位置から元竿ガイドまでの距離が短く、リールからのラインの送り出しに違和感を感じていましたが、今回は距離が保たれベストなガイドバランスになったと感じています。新しいエアセンサーシートもがっちりリールをホールド出来るので、大物との勝負時もリールのガタツキが気にならなくなり、私の場合はダウンロック用の大きな固定ナットが高場でのロッドの落下防止を考えたリール前部でのグリッッピングを快適にしています。ストラクチャーをメインに釣行される方は「タメて獲る」場面が多いかと思います。そんな時に非常に役立つのがオプションの「着脱タイプ肘当て」で、私も装着していますがタメ時にしっかりロッドをホールドし、ロッドパワーを如何なく発揮してくれる頼もしいパーツになるのでお勧めです。


目印竿のスタンダード!

 
 『BJ SNIPER 落し込みMH-40UM・R』は、BJ SNIPERシリーズで基本となる調子のロッドです。その特徴の最たるものは何と言っても「軽さ」です。自重は165gで手元にバランスを集め持ち重りが軽減される設計であり、体感上はさらに軽く感じるはずです。一日釣りをしても楽に取り回すことができます。
 3.5⇔4.0mのマルチレングス機能を採用しているので3.0mの目印まで対応は可能でしょう。カタログスペックでは適合ハリス(ナイロン)1~4号とありますが、私の使用感ではフロロでしたら1.5号を中心に1.2~2号がベストだと思います。伝統的なUガイドはラインがらみを臆することなく、あらゆる角度からのアプローチに対応でき、落し込み釣りの神髄である機動力が存分に発揮されるでしょう。イトフケなくロッドに沿うUガイドは感度の面でもテレガイドよりはるかに有利です。

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 竿が立てられない状況が多い落し込み釣りにおいて、新搭載の曲がりながらも粘る粘靱ブランクスHVFナノプラスのポテンシャルは、MH調子が一番発揮されるといっても過言ではありません。グッと曲げ込んでからが本領発揮するので、不意に食ってきた50cmオーバーの大型黒鯛(チヌ)でも余裕を持って対処できるはずです。目印による落し込みのハイシーズンには、きっとメインを張る心強い1本になってくれるでしょう!

 
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